開業にあたって

私には、小学生になる次男がいます。彼は2017年に超低出生体重児としてこの世に生を受けました。出生後、多くの手術を経て、今の彼がいます。たくさんの方々の支えのおかげで、私たちは今日この幸せを感じられることに、心から感謝しています。

彼が成長し、小学生になった今、社会からのサポートが少しずつ減っていくことを実感しました。そして、初めて「放課後等デイサービス」という言葉を知りました。しかし、いざ地域の施設に連絡を取ってみると、どこもキャンセル待ちであり、支援を受けることの難しさに驚きました。

コロナ禍の中で、私は「何か社会に貢献できることはないか」という思いが強くなり、未経験ながらも福祉の分野で子どもたちを支援する施設を立ち上げることを決意しました。初心者で不安もありましたが、多くの方々の温かいアドバイスとサポートを受け、この夢を実現することができました。

「ナック(Knack)」という言葉には、コツや才能という意味があります。私はこの場所が、子どもたちが自分の才能を発見し、成長させていくためのコツを学ぶ場所であり、ご家族が子どもたちと共に成長を喜び合える場所であってほしいと願っています。

ナックキッズは、子どもたちが自分らしく生きていくためのコツ、ご家族が子どもと向き合うためのコツ、そして社会の中で子どもたちが笑顔で過ごすためのコツを提供する場所であり続けます。私たちは、ご家族と共に、子どもたちの才能を大切にし、彼らの生きる力を信じて育てていきます。

ナックキッズで、子どもたちの笑顔と未来を一緒に育んでいきましょう。

2024年11月吉日
塚田 育男